本作は劇場で観たが、この機会に感想など書こうと思う。というのは、本作についてはネタバレを無しに語りようが無いからだ。
ちなみに、このネタバレがどれだけ重要かは、人によって大きく違うと思うので、自分にとっては大変重要なことだが、どうでもいい人も多いかもしれない。
とは言え、まだ未見の人は、Netflixなら30日間の無料お試しもあるし、観てから先を読むことをお勧めしたい。とりあえず観て損したと思うほど酷くはないはず。
前作「GODZILLA 怪獣惑星」に少々物足りないものを感じていた自分としては、三部作の二作目に当たる本作を楽しみにしていた。前作は言わばプロローグ、今回がいよいよ本編のはず、何しろあのメカゴジラとゴジラの一騎打ちが観られるのだ。
前作の中でも、対ゴジラ兵器として作られ不発に終わったメカゴジラの存在は伏線として語られていたし、ラストの予告シーンにはメカゴジラの姿、そしてチラシにもメカゴジラらしき姿。
そして止めは、劇場上映直前に発売が発表されたフィギュア。これを見たときは、ネタバレじゃんと思ったものだった。
しかし、なんと、あろうことか、本作にメカゴジラは登場しない!
劇場では本当に驚いた。なんという予想を超えた斬新な展開、すべてはミスリードを誘い、観客を驚かせるための罠だったのか?!
ただし、驚いたは驚いたでも、あまりの肩透かしに驚いたのだから、まったく褒めていない。
たしかに嘘は言ってはいない。メカゴジラは登場しないが、それが進化したというメカゴジラシティなる都市は登場した。SFによく見かけるただ平凡なドーム型の都市だったが。
それでも自分は、最後の最後にはメカゴジラが登場するのだろうと期待して観ていた。きっとこの都市が動き出して変形して巨大メカゴジラになって、この巨大ゴジラと戦うのだろう。それでこそ、起動増殖都市!
・・・が、しかし、そんなことはなかった。最後まで都市は都市。怪獣バトルもなし。お話しもなんか平凡。つまらないとは言わないが、面白いとも言い難い。
結局、一番印象に残ったのは、ラストのラスト、次作の予告シーンだった。これも前作と同じで、きっと次はいよいよ本番だという感じなのだが、二度あることは三度ある、非常に心配でもある。とりあえず、また劇場に行くと思うけど、今度こそはちゃんと怪獣大戦争を見せてくれるのだろうか。